車を運転するに当たって、
重要な役目を果たす舵取りのためのステアリング。
そんなステアリングは、
一部の車を除いて、
パワステの機能が標準装備となっていますよね。
パワステと言っても、
電動アシストのタイプや油圧を使用したタイプが存在しています。
その油圧を使用したパワステですが、
油圧というだけあって、
オイルの力で運転を手助けしてくれているわけです。
そこで、エンジンオイルやデフオイルを交換する時期があるように、
パワステオイルにも当然交換する時期があり、
永久に使用できるわけではありませんので、
いつかは交換しなければなりません。
ディーラーなどで車検の時期や定期点検の時期に、
パワステオイルの交換を行ってもいいのですが、
極力自分の出費は抑えたいものですよね。
となれば、自ら交換しなければなりませんが、
実際のところはやり方がわからないというのが、
皆さんの意見だと思います。
そんな皆さんの為に今回は、
パワステオイルの交換の時期や、
交換する方法について、
ご紹介したいと思います。
車のパワステオイルを交換する時期は?

参照元URL:http://minkara.carview.co.jp/
車のパワステオイルの交換の時期は、
どこかに印が付いているとか、
車のワーニングランプで交換の時期を知らせてくれるわけではないので、
車の整備に詳しい方でなければ、
異常が無い限り気にもかけませんよね。
諸説ありますが漏れがなければ減るものでもなく、
交換の必要がないので時期は関係ないという意見もあれば、
汚れていれば距離や年数などの時期に限らず、
交換が必要という意見もございます。
しかし実際には、
汚れているパワステオイルは、
配管の詰まりの原因にもつながってきてしまうため、
交換をしておい方が良いでしょう。
パワステオイルの分かりやすい交換の時期は、
2年に1度の車検の時期に、
交換してみてはいかがでしょうか。
というのも1年に1度ではあまり早すぎるので、
車検の時期を目安とすれば、
自分の中で忘れることがないので、
問題はないのではないかという見解です。
もちろんそれまでの間に、
漏れやパワステの故障などで、
修理が必要となった場合は除きます。
そこでパワステオイルの汚れの度合いの目安ですが、
基本的にはパワステオイルというのは、
薄い赤透明のような色です。
このオイルと新品のものと比べてみれば分かるのですが、
ある程度の年数が経過すると、
汚れや劣化により、黒く変色してしまいますので、
交換の時期が近いと判断できます。
気になる方は、
ご自分の車のパワステオイルの汚れ具合を
一度チェックしてみてもいいかもしれませんね。
下記では実際に汚れたパワステオイルの交換の方法や、
必要となってくる物をご紹介していきたいと思います。
車のパワステオイルを交換する時に必要な物は?
こちらでは車のパワステオイルを交換する際に、
必要となってくる物をご紹介していきたいと思います。
パワステオイルの交換の作業に入る前に、
是非、一度、目を通しておいてくださいね。
車のパワステオイルを交換するにはパワステオイルを!
パワステオイルは、
交換の作業になりますので、
やはり必ず必要な物になります。
車にもよりますが、
全交換する場合は4Lほどが必要で、
循環させて交換する場合は、
その半分の2Lほどでいいでしょう。
乗用車用としては、
2Lのボトルや4L缶などで売られていますので、
車のパワステオイルの容量的にも、
ジャストサイズといった感じです。
車のパワステオイルを交換するにはサクションガンを!
サクションガンとは、
オイルなどを一方通行に吸い込みながら、
他の場所へと排出する工具です。
エンジンオイルのように、
下抜きができれば何の問題もないのですが、
パワステオイルはタンクから抜いていく方法がオーソドックスです。
このサクションガンですが、
車をセルフでメンテナンスする上で、
たびたび使い道がありますので、
この機会にご用意しておくことをおすすめします。
また代用品として、
100均などの大型のスポイトや、
空のシャンプーのボトルのポンプ部分などが使用できます。
この工具は、パワステオイルの交換以外にも、
オイルの注入が容易ではない、
デフオイルの交換にも大変役にたちますので、
これから予定をしている方などは、
購入を検討していただきたいと思います。
車のパワステオイルを交換するにはオイル受けを!
パワステオイルを抜いて、
どこに排出するかということですよね。
そこで登場するのがオイル受け、通称オイルパンです。
どこへでも持ち運びができ、
廃油の処理も簡単にでき、
安価なのに対して安全です。
こちらも半分にした一斗缶などで代用することができますが、
この機会に揃えたいという方にはおすすめします。
このグッズは、エンジンオイルの交換の時期や、
デフオイルの交換の時期にも活躍し、
価格も手ごろなので、
一家に1つ準備しておいてもいいですね。
車のパワステオイルを交換するにはパーツクリーナーを!
車のオイル系の交換は、
不意にオイルをこぼしてしまったり、
またはオイルが滲んだ部分の清掃が必要になる場合があります。
そこで大変役に立つのが、パーツクリーナーです。
パーツクリーナーは
パワステオイルの交換の時だけではなく、
エンジンオイルの交換など、
オイルによって汚れた場所を、
スプレーするだけで容易に綺麗にすることができます。
またパーツクリーナーは、
パワステオイルの交換だけではなく、
様々なオイル交換にも役に立ちますし、
グリスなどの洗剤では落ちにくい汚れを落とすのにも便利です。
車のパワステオイルを交換するにはフロアジャッキを!
パワステオイルの交換なのに、
どうしてジャッキが必要なのか、
という意見もありそうですが、
パワステオイルを抜いてオイルを循環、
又はエア抜きをする際にはハンドルを左右に動かします。
その際に、タイヤが地面に接地していたのでは、
パワステが機能していない状態からすると、
容易ではありませんよね。
作業を少しでも楽に出来るように、
フロントをいくらかジャッキアップしておくと大変便利です。
パンタグラフジャッキや達磨ジャッキは、
単体での使用は不安定なので、
必ずリジットラックなどの降下防止措置を取って、
作業に当たりましょう。
フロアジャッキも、この時期以外にも、
タイヤ交換などに便利ですが、
すでに持っている方も多いかもしれませんね。
車のパワステオイルを交換するには計量カップを!
こちらもはてなマークが頭に浮かぶ方もいるかもしれませんが、
パワステオイルは、抜いた分を補充しての繰り返しの作業になりますので、
ある程度の量を明確にしておく必要があります。
計量カップを使用すれば、
細かい数字まで確認することができますが、
こちらもご家庭にある、空のペットボトルで代用できます。
マジック等で目安にするラインを記入しておくと、
量を把握しやすいですよね。
車のパワステオイルを交換する手順のご紹介!
さて本題のパワステオイルの交換ですが、
戻りのホースを抜いて全交換という方法もありますが、
ポンプの焼きつきや、
オイルのオーバーフローというリスクがありますので、
今回はキャップのみを外して行う、
循環式の交換 の方法をご紹介したいと思います。
初めての作業という方は、
是非、参考にしていただければと思います。
車のパワステオイルを交換する手順1

参照元URL:http://www.blogten.jp/
最初にフロントタイヤが、
地面から少し離れる程度にジャッキアップし、
パワステオイルのキャップを外しましょう。
この際に外したキャップは、
エンジンルームへの落下を防ぐために、
分かりやすい場所に保管しておいてください。
新車の時期からは考えられないような、
パワステオイルの透明度の低下が、
一目瞭然だと思います。
車のパワステオイルを交換する手順2

続いてエンジンルーム内の平らで安定した場所に、
オイルパンを設置し準備をします。
不安定な場所に置いておくと、
オイルパンが廃油で満たされたときに、
ひっくり返ると収集がつかなくなりますので、
未然に防いでおきましょう。
車のパワステオイルを交換する手順3

参照元URL:http://www.geocities.jp/
準備ができたところで、
エンジンをかけて、オイルを抜く作業を開始します。
パワステオイルのタンクの脇に、
LOWからMAXまでの目盛りがあると思いますが、
そのLOWレベルを下回らない程度まで、
パワステオイルを抜き取ります。
なぜLOWを下回らない程度かというと、
この後、ポンプの中のオイルを循環させるので、
仮にポンプの中のオイルが空になると、
ポンプが焼きつきを起こす恐れがありますので、
このような手段をとります。
車のパワステオイルを交換する手順4

参照元URL:http://pds.exblog.jp/
およそLOWレベル辺りまで抜き取ったオイルですが、
抜き取った量を確認しておきます。
これはタンクに抜いた量を継ぎ足す都合があるので、
この量以上継ぎ足すと、オーバーフローする危険があるからです。
目視で確認できることですが、
念のためということで参考にしてください。
その後、抜いた古いオイルと、
おおよそ同量の新品のオイルを、
タンクにMAXの位置まで注入します。
車のパワステオイルを交換する手順5

参照元URL:http://kt-h.sakura.ne.jp/
ここでオイルを循環させる作業に入るわけですが、
ハンドルをゆっくりと左右に一杯、数回切ります。
こうすことによって、タンクに継ぎ足した、
新品のオイルがパワステのポンプ内に循環されます。
この後、再度古いオイルを抜いて、新品オイルを同量足す、
そしてこのハンドルを数回左右一杯にきるという作業を、
繰り返します。
循環という方法では、
100%交換ということにはなりませんが、
オイルを見てみると、
効果が目に見えてわかります。
車のパワステオイルを交換する手順6

参照元URL:http://www.h5.dion.ne.jp/
循環の作業が終わりましたら、
キャップをして一連のパワステオイルの交換は完了になります。
これまでの作業中にオイルをこぼしてしまった、
という方はウエスとパーツクリーナーを片手に、
綺麗にしておきましょう。
汚いままだと、後のオイル漏れも分からなくなりますし、
時期が来る前に修理を促されるかもしれません。
車のパワステオイルを交換する手順7

参照元URL:http://stat.ameba.jp/
最後にエンジンが動いている状態では、
パワステオイルが熱を持っているので、
正確なオイル量がわかりません。
逸る気持ちを抑えて、
オイルが冷える時期を待ちましょう。
ある程度時間が経つと、
パワステオイルのタンク内の、
正確な量がわかりますので、
多ければ抜いて、少なければその分を補充して、
パワステオイルの交換が終わりになります。
この記事を読まれた方からは、
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いかがでしたか?意外と簡単そうですよね?
パワステオイルの交換は、
交換を推奨されている時期があいまいというだけであって、
オイル関係の交換の中で、最も楽な作業といわれています。
そのような作業をディーラーに任せるのも、
なんだかもったいないですよね。
時間的にも1時間弱で済む作業ですので、
自分でトライしてみて、
車いじりのスキルアップに繋げてみませんか?
以上今回は『車のパワステオイルを交換する時期や交換する方法のご紹介!』
でした。