車のパーツの中で消耗品といえば、
タイヤやヘッドライトのバルブ、
オイルのフィルターなど、たくさんあります。
その中でも車の原動力とも言える、
エンジンの中の消耗品と言えば、
ガソリン車ならば必要不可欠な、スパークプラグがあります。
車のスパークプラグは人間の心臓と同様、
エンジンが動いている間は、
永遠に点火し続けている部品のため、だんだん消耗してきます。
車のプラグというと、エンジン内部に点火するため、
露出しているパーツではありませんので、
定期的にプラグを外して状態を確認したり、
エンジンの不具合を感じ取らなければ、
良も不良も判断することができません。
一口に車のスパークプラグと言っても、
一般的なプラグをはじめ、白金プラグ、
イリジウムプラグなどがありますが、
今回は車の一般のプラグに焦点を合わせて、
交換の時期や方法についてご紹介していきたいと思います。
車のプラグを交換する時期は?

参照元URL:http://allabout.co.jp/
普通乗用車の場合は、
車の走行距離と、
エンジンの作動している時間が、
ほぼ同時進行していると考えても良いでしょう。
プラグメーカーの推奨では、
15,000km~20,000km
走行すれば交換の時期という風に表されています。
しかし実際にはご自分の目で見て確かめる事をおすすめます。
というのも車のプラグは、
20000Km走行したからと言っても、
まだまだ使用出来る場合もあるからです。

参照元URL:http://www.bluezmotorz.com/
右が新しいプラグとなっております。
左のプラグは
電極が消耗していたり、カーボンやオイルなどの、
不純物が付着しておりますよね。
このようになてしまうと
この先良くなるということはありませんし、
交換の時期が来ているので交換をしてしまいましょう。
もしこのままの状態で走行していると、
車の燃費が悪くななったり、
車のエンジンがパワーを発揮できなくなり、
最悪の場合は走行できなくなってしまいます。
そのような事を防ぐためにも、
プラグを小まめに点検し、
交換の時期を見定める事をおすすめします。
車のプラグを交換する時に必要な道具は?
車のプラグの点検で、
交換の時期が来ているならば、
実際にプラグを交換していきましょう。
車のプラグの交換には、
ある程度特殊な工具が必要になります。
もちろんプラグの交換だけではなく、
車の整備やメンテナンスをする上で、
他の場面でも使用する場合もありますので、
購入を検討してみてもいいかもしれません。
●車のプラグの交換にはソケットレンチを!
車は通常だと1気筒につき1つのプラグ、
もしくは最近の低燃費車には、
1気筒に2つのプラグを設けている場合などがあります。
1つならば、なんとか苦労してもいいのでしょうが、
例えばV8エンジンのプラグ交換などとなれば、
8つの苦労をしなければなりませんので、
交換に便利なソケットレンチをおすすめします。
またソケットレンチは、
イグニッションコイルのボルトや、
交換作業に付随して外さなければならないボルト類を
外す際にも使用できますので持っておいても損はない工具です。
●車のプラグの交換にはエクステンションバーを!
こちらは上記のソケットレンチと併用するエクステンションバーですが、
車のエンジンのプラグ交換というと、
イグニッションコイルの先の、
かなり奥まったところについていますので、
通常のエクステンションバーでは届きません。
したがって、200mmくらいの長さのエクステンションバーを、
準備することをおすすめします。
●車のプラグの交換にはプラグソケットを!
こちらの工具は、
ラチェットハンドルと、
エクステンションバーと併用して使います。
プラグの交換は通常のソケットでは、
プラグの頭がラチェットの取り付け部分に当たり、
回すことが不可能になりますので、
深さのあるプラグソケットという工具が必要になります。
プラグによってサイズが違いますが、
日本車のプラグ交換では16mmか22mmの
プラグソケットを準備すれば無事に外すことができます。
くれぐれもサイズがぴったりの物を使いましょう。
●車のプラグの交換にはノーズプライヤーを!
奥まったところについているプラグを外したときに、
手が届きませんので、
このノーズプライヤーが役に立ちます。
上記のプラグソケットの工具には、
このような状態にならないために、
磁石の役割も兼ねそろえたものもありますので、
それを準備できる場合は、
ノーズプライヤーは必要ありません。
●車のプラグの交換にはマイナスドライバーを!
車によりきりですが、
イグニッションコイルのコネクターや、
配線を束ねているインシュロックを再利用するために、
爪を一時的に解除するときにマイナスドライバーは、
とても便利なので、
ご用意しておく事をおすすめします。
●車のプラグの交換にはトルクレンチを!
何でも締めすぎがいいというわけではなく、
エンジン回りは特に気をつけたい場所のひとつですので、
プラグを規定トルクで締め付ける
トルクレンチのご用意をおすすめします。
これはプラグ交換ばかりではなく、
タイヤ交換をする際にも、
ナットを締め付けるトルクを把握するために使用しますので、
車のメンテナンスを日常的に行うならば、
準備しておきたいですね。
車のプラグを交換する方法のご紹介!
プラグの交換の時期がきて、
交換する工具が揃いましたら、
いよいよプラグの交換です。
こちらでは車のプラグの交換の方法について、
ご紹介していきたいとお思います。
車のプラグを交換する際は、
万が一の事を考えて、
キーを抜き取り、
自分のポケットに入れて作業することをおすすめします。
車のプラグを交換する手順1

参照元URL:http://www.carlifesupport.net/
基本的にプラグはエンジンの上部についておりますので、
一般的なエンジンだと直ぐに分かりやすいかとは思います。
最近の車は、エンジンの真上に、
カバーを設けてある車種もありますので、
まずはこのカバーを外していきましょう。
このカバーは、六角レンチで回すタイプや、
クリップで固定されているタイプなど様々ですし、
軽自動車などは、エアクリーナーのダクトを外して、
プラグ交換をするタイプもあります。
車のプラグを交換する手順2

参照元URL:http://www.carlifesupport.net/
続いてイグニッションコイルが見えてきます。
1つにつき1ヶ所を、
10mmのボルトで固定してありますので、
これを全て外していきましょう。
次にイグニッションコイルに接続されている
カプラーを外します。

参照元URL:http://www.carlifesupport.net/
硬い場合がありますので、
無理せず地道に抜き取りましょう。
また取り付けの際には、
装着されていたシリンダーに組付けしなければいけないため、
明確にするためにも印などをつけておくことをおすすめします。
車のプラグを交換する手順3

参照元URL:http://www.carlifesupport.net/
プラグを外していきます。
最後まで緩んだら、
磁石付きのプラグソケットならば、
そのまま抜き取ればいいのですが、
磁石が無い場合はノーズプライヤーを使って抜き取ります。
車のプラグを交換する手順4

参照元URL:http://blogs.yahoo.co.jp/
まず古いプラグと、
これから取り付ける新品のプラグを比較し同じ物かを確認します。
同じ物か確認ができれば、
エクステンションバーとプラグソケットのみで、
軽く各プラグを締めていきます。
こうすることによって、
プラグが斜めに入って、
ねじ山を痛めることを防げるんです。
この後に、
ラチェットハンドルを取り付けて本締めに入ります。

参照元URL:http://blog-imgs-47.fc2.com/
一般的な締め付けトルクとして、
30N・m~40N・mですので、
トルクレンチを使用して締め付けることによって、
セットした規定トルクで簡単に締め付けることができます。
車のプラグを交換する手順5

参照元URL:http://www.carlifesupport.net/
続いてイグニッションコイルを取り付けます。
外した通りに取り付けていくわけですが、
上記でも申し上げたい様に、
元に装着されていたり場所に必ず装着してください。
またイグニッションコイルの組付けには
固定しているボルトの締め付けもポイントで、
適度な力で締め付けることが大事なんです。
イグニッションコイルは樹脂でできていますので、
割れる可能性がありますし、
エンジンのヘッドのボルト穴も鋳物ですので、
ねじ山を滑めてしまう可能性があるからです。
イグニッションコイルの装着が終わりましたら、
最後にカプラーを装着して、
カバーがある車の場合は取り付けて、プラグ交換の完了です。
プラグの交換と聞くと、
なんだか難しそうに聞こえますが、
手順に従って行えば意外と簡単に行うことができますので、
整備のスキルアップのために、
自分の車を自分でメンテナンスするのも、
車を楽しむ一つの手段になります。
この記事を読まれた方からは、
こちらの記事も人気です。
<関連記事>
いかがだったでしょうか?
プラグの交換の時期が来た際には、
是非、ご自分でメンテナンスし、
快適なドライブを楽しんでくださいね。
以上今回は『車のプラグを交換する時期や、交換する方法のご紹介!』の記事でした。