サスペンスや刑事ものなどのドラマや映画、小説などで
交通刑務所が登場することがありますよね。
しかし面会シーンなどを思い浮かべることはできても、中での生活など、
その実態を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、車に関係が深い交通刑務所について、
どんなところなのか中での生活などについてご紹介しますね。
交通刑務所はどんなところ
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交通に関係する罪を犯した受刑者が収容されているところなんです。
例えば、交通事故や故意または過失による道路交通法違反など、
交通事犯で実刑判決を受けた場合は交通刑務所に入ることになります。
ところで、交通刑務所は正式な名称ではなく通称なんです。
これは、裁判での判決内容によって入る刑務所が決まっていて、
交通事犯を専門に収監されているため、
交通刑務所と呼んでいるだけなんです。
そして交通刑務所は全国に2か所あり、
市原刑務所と加古川刑務所内の一部だけとなっております。
交通刑務所での生活は?
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交通刑務所の生活は少し違うんです。
というのも交通事犯の場合は、
交通安全や法令についての指導が多いんです。
身近なところでいうと、
事故や違反を起こすと免許の更新時に違反者講習を受けますよね。
それと同じように、もう1度交通のルールを学びなおして、
次からは自分と周りの安全が守られるようにしているんです。
受刑者の中には、飲酒運転による事故を起こした人もいるので、
断酒についての勉強もするそうなんですよ。
その他に、服役中にはそれぞれ割り振られた作業に従事し、
そこで製造したものを販売したりしています。
また、受刑者が反社会的な凶悪犯ではないことから、
交通刑務所での生活は自主性が尊重されており、
場所によっても違いはあるようですが、
生活のルールなどを受刑者同士で決めたりするそうですよ。
交通刑務所内の施設は“寮”という言葉が使われているのですが、
受刑者でルールを決めるところも寮生活と似ていますよね。
刑務所での生活というと、
徹底的に管理されているように思われますが、
交通刑務所の生活は色々と違いがあるようですね。
交通刑務所と他の刑務所との違い
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これまでご紹介した通り受刑者が犯した罪が交通事犯である場合がほとんどです。
また、刑務所内の生活も“交通安全”に関係する勉強をしたり、
自主性を尊重した生活ができたりと違いがありましたよね。
その他にも、交通刑務所には刑務所にあるはずの脱走防止の鉄格子や塀がないんです。
これは、受刑者が凶悪犯ではなく脱獄する心配が少ないことから、
刑務所内の生活を必要最低限の拘束に留めているからなんです。
ですので、交通刑務所は他の刑務所よりも開放的で、
ある程度自由が認められた生活を送れるんです。
交通刑務所には、新入寮、準解放寮、解放寮、希望寮があり、
新入寮から寮を移るごとに生活の快適度も高くなっていきます。
普段の生活の中で、
どの程度の自由が認められているかというと、
部屋には鍵がついておらず中には本棚や机もあるんです。
普通の刑務所であれば、部屋の扉には鍵がついていて、
その中で生活するために必要最低限の物しか置いてないんです。
そのことと比べれば、
少し考えがつきませんよね。
犯した罪と向き合い刑罰に服す場所という意味では同じ“刑務所”ですが、
交通事犯とその他の犯罪は区別されているので、
交通刑務所とそれ以外の刑務所の生活等にも違いがあるんですね。
交通刑務所は面会可能?
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刑務所生活が1年以上になる人もいるんです。
そうなると、ご家族など関係者の方は会いに行きたいと思いますよね。
交通刑務所の生活は他の刑務所より開放的だとご紹介しましたが、
面会も比較的自由にできるんです。
他の刑務所は、月○回、平日、1日○組、1組~分と限定されていますが、
交通刑務所は祭日以外なら毎日でも会いに行くことができ、
面会できるのは、1日1組、30分だそうです。
面会の時に差し入れも出来るそうですが、
差し入れできるのは生活に必要な物で、
パソコンなどの外部と通信できる物は禁止となっております。
刑務所での生活は、
日常生活に近い時間の使い方をすることから
1日のやることが終われば自由時間もありますので、
そうした生活の中で、
暇つぶしであったり気がまぎれる物を、
面会の時に渡してあげるのが良いかもしれませんね。
なお、面会の他に手紙を渡すこともできるそうですよ。
交通刑務所の刑期
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人によっても違うようですが、長くても1~2年なんだそうです。
もちろん、
事故をおこしてしまった理由や回数などによってはもっと長い人もいますが、
あまりに悪質で刑の重い人は、
他の刑務所に収監されるそうです。
大半の人は半年前後の刑期で出所できるようで、
1年も刑務所生活をしていれば古株なんだそうです。
また、服役中の態度が良好で模範的であれば、
仮釈放が認められるので求刑よりも早めに出所できるんです。
受刑者の方は1日も早く元の生活に戻りたいと願っているので、
少しでも刑期が短くなるよう真面目に務めているんだそうです。
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いかがだったでしょうか?
交通刑務所がどんなところかお分かりいただけたでしょうか?
堀がなかったり、部屋に本棚があったり、鍵の無い部屋があったり、
刑務所と聞いてイメージする生活と比べ交通刑務所の生活は、
自由があることが分かりましたよね。
ですが、刑務所である以上その自由にも制限がありますし、
前科がついてしまうので、
交通刑務所にお世話にならないように安全運転を心がけたいですよね。
以上、今回は『交通刑務所の生活って?違反や事故の刑期の条件、面会は可能?』の記事でした。