車に乗る際にはエンジンオイルの量、
異音等の日常点検を終えてから車に乗るようにと、
自動車学校で学んできたはずですが、
なかなか忙しい日常ではそんなことをしている人は居らず、
真っ先にドアを開けてエンジン始動というのが普通でしょう。
しかし高速道路を走行する際は、
パンクしてなければいい、
見た目が悪くないからそれでいい、
というわけではありません。
一般道路ならともかく、
高速で一定の速度で走る高速道路ともなると
一歩間違えれば死に直結する重大な事故につながりかねません。
そこで今回は高速道路を走行する際のタイヤの点検について、
ご紹介していきたいと思います。
高速道路ではなぜタイヤに注意しなければいけないの?
一般道に関しては低速にて発進、停止を
繰り返しながらの走行なので、
万が一タイヤにトラブルがあったとしても、
すぐに路肩に寄せて対処できます。
ところが高速道路の場合は、
他の車も高速で走行しているので、
重大な事故につながりかねません。
ここではタイヤの空気圧不足が招く症状と、
高速道路での高速走行ならではの危険について、
ご紹介していきます。
「私は一般道しか利用しないから、とか高速道路は苦手」
という方にもぜひ読んでいただきたい項目になっております。
●高速道路ではタイヤのスタンディングウェーブ現象に注意!

参照元URL:http://japaneseclass.jp/
低速で走行している分にはこのような現象は起きませんが、
高速道路などを走っている時などに起こる
スタンディングウェーブ現象と言う言葉を
一度は耳にしたことがあるとは思います。
運転講習などでも頻繁に説明されることですが、
実際にこのような状態を経験したことのある方は少ない、
というよりは自分は運転しているので、
自分のタイヤがそのような状態になっていることに気づきません。
そうならないためにも高速道路に乗る前には、
タイヤの空気圧をしっかりとチェックしなければいけません。
スタンディングウェーブ現象とは、
エア不足のタイヤで高速道路を走行していると、
だんだんタイヤが波打ってきて、
後にタイヤがバーストしてしまうという現象です。
タイヤがバーストするだけで済めばいいのですが、
バーストするということは、
どのタイヤが破裂するかなど予想がつきません。
となると高速道路でハンドル操作が効かず大事故に
つながりるおそれがあります。
運転者からはタイヤが、
そのような状態になっているということはわかりません。
ハンドルが取られるということもなく、
振動があるわけでもありませんので、
しつこいようですが、
高速道路に乗る前にはタイヤの空気圧の点検はお忘れなく!
●高速道路ではタイヤのハイドロプレーニング現象に注意!

参照元URL:http://torack7.blog.fc2.com/
もう一つ高速道路につきものの危険はハイドロプレーニング現象です。
この現象も上記のスタンディングウェーブ現象と同じく、
自動車学校の講習や高速道路のサービスエリアなどで、
説明があるとは思いますがここで分かりやすいご紹介しておきましょう。
雨の日に高速道路を高速走行していると、
スポット的に水たまりなどがありますよね。
その水たまりのような場所で、
急ブレーキや急ハンドルを切ったりすると、
地面とタイヤの間に水の膜ができ、
それによって車がスリップし後にタイヤがロックして、
操作不能に陥り大事故という結果になる恐ろしい現象です。
高速道路は基本的に遅くは走れませんので、
事故の規模もスピードに比例して大きくなります。
この現象はスケート靴のブレードと、
氷の間にできる水で滑るアイススケートと理屈は同じです。
ということは、高速道路をスケートリンクの状態と例えれば
わかりやすいと思いますが、とてつもなく危険です。
「乾いた氷は滑らない」というCMもありましたよね。
原因は水の膜とタイヤの間にある水なのです。
その水の膜を張らないようにしてくれるのが、
タイヤの溝なんです。
タイヤの溝は、
タイヤと路面の間にできる水を逃がしてくれる作用があるのです。
ハイドロプレーニング現象を回避するには、
スピードを出しすぎないことと、
タイヤの溝があることを確認しておきましょう。
高速道路を走る前にタイヤの点検するべき項目は?
こちらでは、
高速道路を走行する前に点検するべき項目や、
点検のやり方を素人の方でも分かりやすいように、
ご紹介していきたいと思います。
●高速道路を走る前はタイヤの溝をチェック!

参照元URL:http://magazine.upgarage.com/
上記でご紹介したようにハイドロプレーニング現象を予防するには、
高速道路に乗る前にタイヤの溝を点検しておかなければなりません。
タイヤの点検方法としましては、
タイヤの側面に数箇所に、
タイヤの接地面に向かって△のような印がついています。
高速道路を利用する方ばかりではなく、
車を利用するドライバーは
知っていることが必須条件で、
これはスリップサインというものです。
この△印の延長線上のタイヤのパターンと、
パターンの間の凹部分に
「これを通り越すくらい磨耗していると危険!」
という印が付いています。
法令ではタイヤの溝の深さが1.6ミリと決められており、
このスリップサインが出てくると交換の目安となります。
お構いなしに高速道路に乗ろうという考えでいると、
事故の危険はともかく、
高速道路のインターでおまわりさんに注意を受けますのでご注意を。
高速道路ともなれば制動距離も必然的に長くなりますので、
溝が少なくなればスリップの原因にもなりますし、
接地面が多くなればタイヤが熱を持ちやすく、
逃がしにくくなりますので注意が必要です。
●高速道路を走る前はタイヤのひび割れをチェック!

参照元URL:http://f.hatena.ne.jp/
危険と隣り合わせの高速道路を利用する方に知っておいて
いただきたいことはまだあります。
それはタイヤの表面にできるひび割れの点検です。
車の駐車場所が直射日光の当たる場所だったり、
年数が経ってくるとゴム製品であるタイヤは劣化してきて、
側面などに、ひびが入ってきます。
そのひび割れですが、
段々と進行してくるとそこからエア漏れが発生したり、
ひどい時にはバーストということもあります。
ましてや、エア不足のタイヤはヒビを広げる原因になりもます。
タイヤがたわむ部分が自ずとヒビが入りやすいので、
段々広がってきてしまいます。
ひび割れを進行させない為には、
タイヤの空気圧はを日常から小まめに点検しておきましょう。
タイヤにひび割れが見られた際には、
溝が有る無しに関わらず早めの交換をおすすめします。
高速道路で突然のタイヤのトラブルは、
大事故の引き金にもなります。
たかがヒビでもされどヒビなので、注意が必要です。
●高速道路を走る前はタイヤの変形をチェック!

参照元URL:http://www.kentei-quiz.com/
皆さんご存知の通りタイヤはゴムで出来ています。
そしてゴムだけでは、
タイヤはもたないということで、
何層ものゴムの間にワイヤーが入っており、
それによってタイヤ自体の強度を出しています。
タイヤはひび割れや異物が刺さった痕跡から、
水などが浸入すると必然的に錆が発生してきます。
素材は鉄ですので当然ですよね。
錆が膨らんできたりすると、
タイヤの表面を押し上げてきますのでタイヤが変形してきます。
冬になるとそこから水が入り、
夜に気温が下がってくるとその水が凍って、
膨張してまた空間を広げてしまいます。
変形したタイヤで高速道路を走行したりすると、
スタンディングウェーブ現象と同様で、
発熱してバーストにつながりますので入念にチェックすることが必要です。
おすすめなタイヤのご紹介!
最近のタイヤは昔と比べるとピンからキリまであり、
最近は海外製の格安の物まであります。
しかも様々な用途向けのタイヤのラインアップがあります。
普段は一般道しか走らないという方、
どちらかといえば高速道路をよく利用するという方と様々でしょう。
ヘビーローテーションという方は安いタイヤ、
そうでない方は普通のタイヤをということで、
いくつかお勧めのタイヤの紹介をさせていただきたいと思います。
タイヤはブリジストンがおすすめ!
まず最初にご紹介するタイヤは定番なブリヂストンのブランド。
ブリジストンのブランドは、
一度は名前を聞いた方も多いのではないでしょうか?
こちらはブリジストンのECOPIAです。
こちらは比較的安い値段に加えて、
転がり抵抗の低減により、
「燃費の向上」、「ウエット性能」、「ドライ性能」、「乗り心地性能」
という高速道路でも街乗りもオールマイティーなタイヤです。
軽自動車用からセダンまで、
豊富なサイズラインアップなので、
おすすめのタイヤとなっております。
タイヤはミシュランがおすすめ!
続いては有名なキャラクターであるミシュランマンで、
おなじみのミシュランのブランドです。
一般では少々お高いイメージのミシュランのブランドですが
ネット通販でより安く手に入れることができます。
Primacy3というこのタイヤは、
高速域での安定性や乗り心地、
ノイズや振動を抑えたつくりという高速道路の走行には、
もってこいなタイヤになっております。
車の走行では、
細部までこだわりたい方におすすめなタイヤとなっております。
タイヤはヨコハマタイヤがおすすめ!
最後はヨコハマタイヤのブランド。
ヨコハマタイヤのブランドは、
比較的安価なタイヤが多いことで人気があります。
こちらはヨコハマタイヤのBlue earth。
タイヤ特有の編磨耗を抑えるという構造に加えて、
ノイズ低減という機能も兼ねそろえたタイヤです。
またドライ制動性に加え、
ウエット制動性もアップという、
まさにいいとこ取りなタイヤになっております。
今回は高速道路でのタイヤに関する注意点や、
点検についてご紹介してきましたが、
参考にしていただけましたでしょうか?
普段は乗るばかりで、
目もくれない部分のタイヤですが、
高速道路を利用するときばかりではなく、
本来は毎日点検してあげることも大事です。
みなさんの命を支えてくれるパーツですので、
高速道路をご利用の際にはこれまでにも増して、
タイヤの点検をしてみてくださいね。
以上今回は『高速道路ではタイヤに注意!タイヤの点検するべき項目のご紹介!』の記事でした。